一番明確な日本語と英語の違いは、発音だと言っても過言ではありません。
今回は、英語発音を磨きたい方向けに、私なりの経験を交ぜつつ英語発音の練習方法を紹介します。
ポイントは、「外人の真似」「日本語による指導」「音読録音」の3点セットです。
また、コチラの記事に発音力を上げるための、習慣をまとめてみましたので、併せて確認してみてください。
とにかくマネマネ
まずは小手先だとしても、アメリカ人やイギリス人といったネイティブの英語の発音を真似してみてください。
この練習は、「こんな感じかなぁ」と自分なりに感覚を掴むことが狙いです。
恥ずかしがらず、かと言って気張らず、気楽にモノマネ程度で大丈夫です。
いきなりですが、私がまだ3歳ぐらいの頃、トップガンというハリウッド映画を観て、英語の発音のカッコよさに憧れを持ちました。
もちろん何を言っているか理解していませんが、トムクルーズのセリフやケニーロギンスのデンジャーゾーンなど、その話者による英語の音を口で真似していました。
これぞ究極の小手先です。
こうしたある意味での積み重ねがあったため、英語を発音することの感覚が養われたのかもしれません。
こうして、中学2年生で指導を受けた英語発音の基礎を吸収することができ、スピーチコンテストの市内大会では優勝という成果を得られたのだと思います。
もちろん指導あっての優勝です……、それは断言する一方で、この「小手先のマネ」こそが、発音を鍛えるスタート地点でした。
また、シャドーイングといった方法を活用することで、リスニング力などのスキルアップも期待できます。
やり方は、TOEIC用の教材で十分なので、解説ページの会話文を見ながらモデル音声を聞き、一時停止して音声を真似して声に出して反復してみてください。
最終的には台本抜きで反復できるようになりたいところです。
負荷は高いものの、発音だけではなく、リスニングや速読などのスキルを同時に磨くことができる魅力的な勉強方法です。
このように、ネイティブの真似をすることで英語発音の感覚を養うことに注力してみてください。
日本語による指導がカギ
真似することで発音の感覚を養うのも大切ですが、英語を発音する上で重要な「口の中の動き」を理解することも重要です。
これを理解するには、日本人や日本語に精通した外国人講師による指導をおススメしたいところです。
長らく日本語に慣れている社会人にとって、「日本語で言うと、こうやって発音するんだよ」と、口の中のメカニズムを丁寧に解説してくれることが最大のメリットと言えるでしょう。
講師の人にもよるかもしれませんが、日本語発音と英語発音の両方の感覚を心得ている、というところがポイントです。
度々の私の例でせん越ながら、スピーチコンテスト出場の際は、中学の日本人の英語教科の先生に発音の基礎を指導して頂きました。
例えば「その英語は、日本語で言うとこんな舌と口の動きにすべき」「Rの発音の舌は上に向けた状態で発生すべき」等と言った具合です。
このように正しく「口の中の動き」の指導を受けた上で、何回も同じスピーチ文を反復したことで、英語の発音が身に付いていきました。
昼休みも放課後も惜しんで、かなりしつこく叩き込まれたのを覚えています。
一方、社会人になり、英会話のグループレッスンを受講する機会を頂いた際、日本語が堪能でないアメリカ人の講師の方が私たちの先生となりました。
このレッスンのメリットは、日本語を使わない環境に身を置くことです。
非常に大事な環境である一方、発音の指導に関して言うと「口元だけでも講師を真似る」程度で、「口の中の動き」のメカニズムを解説するまでは至っていなかったように思えます。
こうして、「口の中の動き」を理解するには、日本語によるメカニズムの解説がポイントとなります。
自分の声を録音してみよう
こうして鍛えた自分の英語の発音を客観的に聞いてみるため、英文を音読した声を録音してみましょう。
ネイティブの発音と自分の発音を客観的に聞き比べることで、反省点を見つけて修正することが出来るのが最大のメリットです。
最初のうちは、こっぱずかしいのは分かりますが、非常に大切なことです。そのうち慣れます。
効果的な方法の一つは、アプリ教材を使ってみることです。
例えばTOEICのアプリ教材の中には、小さな音量で音読のモデル音声が再生されつつ、マイクが機能して自分の音読している声を録音できるものもあります。
モデル音声に被せるように、音読する練習方法をオーバーラッピングといいます。
シャドーイングと併行して活用すれば、高い学習効果が期待できます。
ただしネイティブのスピードを基準として録音することから、追いつくのに精一杯になることも多々あるかと思います。
代表的な高負荷の勉強方法ですので、現実的に何回も反復するのも、気負い過ぎて疲れてしまいます。
自分のペースで発音の練習をしたい方は、単にスマホの録音機能を活用するのでも十分です。
モデル音声付きの英文を用意し、自分もその英文を音読することで、客観的に反省点を探してみてください。
では、この時、どんなところが改善すべきポイントとして注目すべきでしょうか?
例えば、次の英単語をどうやって口の中を動かすのかすぐに分からず、一瞬だけ言葉が詰まる時があります。
この時に音読の流れが瞬間的に止まるのを誤魔化し、そのまま英文を読み続けたとしても、録音を聴くとそこの部分が顕著に不自然に聞こえることでしょう。
こうした詰まりが多い文章こそ、自分にとって弱い文章ですので、音読の反復練習してみてください。
録音というのは正直なもので、不自然だったり、ネイティブのモデル音声とかけ離れている部分はすぐに分かります。
こうして、発音練習の際は録音を心がけることで、スキルアップを目指しましょう。
まとめ
今回は、「真似すること」「日本語の指導を受けること」「録音すること」を、英語発音力を上げるための練習方法として紹介しました。
これらの練習方法で、きれいで流れるようなネイティブの発音に一歩でも近づけることを祈願しまして、本記事を〆たいと思います。
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