いきなりですが、英語ペラペラ化計画とは、できれば英会話スクールに通うのが理想的です。
しかし、忙しい社会人や学生にとって、定期的に時間を確保するのはなかなか難しいものです。
スクールに通う費用も、安くはありません。
そんな「独学」だけど「ペラペラ」を目指す方に向けて、独学でできるスピーキングの向上法を考えてみました。言ってしまえば、簡単な方法ではありませんが、続ければ必ず効果を実感できるはずです。
二編に分けて紹介する前編である今回は、英語を組み立てアウトプットするための独学術を中心に紹介します。
後編では、エンタメを使ったペラペラ力向上と、語彙力アップでスピーキング力向上を紹介してみました。
スピーキングは「慣れ」で勝負
スピーキングは慣れが重要です。
最初はうまくいかないこともありますが、慣れてくると、リスニングよりも簡単だと感じることさえあります。
その理由は、スピーキングに慣れれることで、自分の得意な表現や文法を見つけ、使いこなせるようになります。
例えば、よく使うフレーズや文法が身についてくると、会話がスムーズに進みます。最初は「I like〜」や「I want to〜」といったシンプルな表現でも、これらを使いこなせるようになれば、日常的な会話は十分にこなせるようになります。
練習を重ねるうちに、得意な表現方法や語彙が見えてくるはずです。
こうした得意なものを武器にして、ペラペラな英会話の突破口にしてみましょう。
一方で、リスニングは相手の話すスピードや発音、さらには方言やアクセントによって難易度が大きく変わります。しかも、リスニング中に何度も聞き返すことはできません。
だからこそ、スピーキングは慣れと練習の積み重ねで、リスニングよりも上達しやすいスキルであると言えます。
頭の中で英語で考える癖をつける
「英語で考える癖」を身につけることは、英会話を上達させるための非常に効果的な方法です。
英語で考えることが身につくことで、英語を頭の中で組み立てるスピードが上がり、結果的に会話のスピードが格段に向上します。
例えば、日常的に独り言を英語で言ってみるという習慣をつけるのがオススメです。朝、出勤途中に「I have an appointment with my client today, and it will start at 10 a.m.」のように、その日の予定を英語で確認してみるといいでしょう。
もちろん、まだ完璧でなくても構いません。英語で考えるということを意識的に練習するだけで、脳が自然と英語を処理しやすくなります。
こうした英語で考える癖については、コチラの記事で詳しく書いてみましたので、チェックしてみてください。
英語で考える癖をつけることで、会話中に即座に英語を思い浮かべやすくなり、スムーズなコミュニケーションが可能になります。この習慣を少しずつ増やしていくと、英会話にも自信がつきますよ。
毎日、音読勉強できる時間を確保!
英語をペラペラ話すのに、参考書や問題集を黙読するだけでは、意味がありません。
英会話を上達させるためには、効果的なスピーキング練習が必要となります。このため、音読勉強を避けて通ることは出来ません。
音読を繰り返すことで、発音やイントネーション、リズム感を養うことができます。
音読をするときに重要なのは、「正しい音声」を真似ることです。リスニング教材の音声をそのまま真似て、発音を一語一語確認しながら声に出していきましょう。
音読の際に意識したいのは「リンキング」です。リンキングとは、単語の最後の音と次の単語の最初の音が繋がって発音される現象のことです。
例えば、「子音で終わる単語が、母音で始まる単語が続くと連結」する例がこちら。
“He is eating an apple.”と言う英文を音読する際、子音で終わる”is”と母音で始まる”eating”が連結し、その後ろの母音で始まる”an”と連結、さらにその後ろの”apple”と連結します。
この連結がリンキングです。
カタカナで無理やり書くと「ヒーズィーティングァナッポゥ」でしょうか。
このようにリンキングを意識することで、英語のスピードに合わせてスムーズに話すことができるようになります。音読時には、声に出して練習することが効果的です。
隙間時間も口パク練習を徹底!
出勤時間や休み時間等、隙間時間をつかって英文を読むときも、口パクで発音することをおすすめします。
多忙な社会人たるもの、日々の隙間時間を活かすことが、メインの勉強時間になると思います。しかしながら、電車やカフェなど、人が周りにいる場所では、声に出して読むのが難しいこともありますよね。
すなわち矛盾しますが、隙間時間は声を出しづらい環境だと言っても過言ではありません。
そんなときは、口パクを使って声を出さずに、動きだけで口の中で発音してみましょう。
さらに、もっと言うと、口パクが恥ずかしいと感じる人も多いと思います。
実際、私もそうです。
そんなときは、不織布マスクを使うのも一つの方法です。周囲の目を気にする必要はなくなるし、不織布マスクは口からずれにくく、口の動きが分かりづらい特徴もあります。
こうして、口パクで発音練習をすることにより、発音が滑らかになり、会話のテンポも速くなります。
なお、音読や口パクは、速読力を高めることにも有効です。
これは、文章を読む上でタイムロスとなる、同じ英文を何回か読み返す「読み返し」をなくすために有効な勉強方法だからです。
コチラの記事で詳しく書いてみたので、是非チェックしてみてください。
後編は?
次回は後編として、リスニング力を強化する方法や、洋画や教材をどのように活用していくかを詳しくご紹介します。
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