今回の記事はTOEICパート2の、ミスを繰り返しやすい注意すべきポイントをピックアップしました。
また、私が600点台から800点台にスコアアップした時に実践していた、日常の英会話にも応用できる2つの勉強方法を紹介します。
パート2では、一つの英語の設問文(語りかけ)の後に、選択肢(受け応え)として3つの短文が再生されます。最もマッチする選択肢を選ぶことで正解となるわけですが、日常生活やビジネスシーンでの典型的なやり取りが出題されることが多いです。
TOEIC L&Rパート2の特徴
何よりも出題内容がすべて音声のみの構成であることではないでしょうか。
その他のリスニング問題とは言え、パート1では写真に目を通すほか、パート3、4では設問と選択肢を速読する必要があるために読解力も同時に問われます。
対して、パート2は設問も選択肢もすべて音声だけという、ド直球のリスニング問題が出題されます。
しかも、短文でのやり取りがメインです。
こうしたことから、いきなりリスニング力と読解力を同時に試されるパート3、4と比べると、TOEIC初心者でも勉強しやすいパートだと思います
2つの注意ポイント
パート2の問題を解く上で注意したいのは、設問文の出だしと、ひねりのある選択肢です。
2-1. 出だしに集中
間違いを減らすポイントとしては、設問文の最初の疑問詞を正確に聞き取ることです。
タイトルの「出だし」とは、設問文の冒頭の単語のことを指しています。
パート2の設問文では、基本的に疑問を投げかけられる問題が出題され、この「何を聞かれているのか」を正確に把握することが重要です。
この「聞かれている内容」を掴むために、例えば5W1H等の疑問詞を聞き逃さないことがカギとなります。
例えば、”when”と”where”は、冒頭少しボーっとしていると、正確に聞き取れないことが多いです。
厄介なのが、場所を受け答えている選択肢と時間を受け答えている選択肢が、それぞれ用意されていることが多いように思えます。
こうして、まずは最初の一言目に集中することがパート2の鉄則と言えるでしょう。
ちなみに、YesかNoで答える一般疑問文にも対応できる必要がありますが、こちらはこの後の「ひねり返答」で例を出した方が実例的でしょう。
2-2. ひねり回答
疑問に対する回答を選ぶことが出来るようになったとしても、残念ながらパート2は網羅できません。
と言うのも、中には、語り掛けに対してストレートに返答していない選択肢が正解の場合があります
例えば、”Where is a meeting room?”という問いかけに対して、”This is a floor map.”や”Could you please ask company’s receptionist? ”といった、ひねった選択肢を選ばせる設問も多いです。
また、経験則上、YesかNoで答える一般疑問文に対する受け答えは、このひねり返答が正解の可能性があります。
私の場合、苦手なイギリス英語の(5W1H等の形ではない)一般疑問文に対してYesが冒頭の選択肢を選んだのですが、疑問文では”Were~”等の過去形だったことに対して、選択肢は”Yes, I am.”等といった現在形の動詞を使った受け答えでした。
もちろん、この問題ではストレートではない、ひねった返答を選ぶ必要がありました。
本番でなくてよかったと安心する一方で、苦虫を潰しました。
このように、設問文に対して回答のひねりに引っ掛からないことが、パート2攻略のカギとなります。
2つのおススメ勉強方法
もちろん、教材を使って多くの問題を解き、解説をキチンと把握することは重要です。
ですが、その教材を使って、どんな勉強方法が日々の独学に応用できるのでしょうか。
ここではどのスキマ時間にどんな勉強方法を取り入れることで効率的に独学が出来たか、経験を交えて紹介します。
3-1. 徒歩時間のフル活用
特にパート2の対策では、通勤中の「徒歩」時間を勉強時間に当て込みます。
最大の理由は特徴にも書いたとおり、全て音声のみでの出題されるため、徒歩中でもよそ見せず、リスニングに一定の集中力を削ぐことができます。
また、徒歩という軽い運動によって体の血行が上がり、集中力アップや眠気を引き起こさないメリットもあります。
この勉強方法は、教材自体も音声のみで完結されることが前提なので、”The answer is A” 等と正答も音声収録されている教材が望ましいです。
ここでは、出勤時間のごく一部を例に取ってみます。
駅から会社へ、徒歩で移動するのに5分とします。
設問・選択肢・解答の一連の再生時間は一問あたり約30秒なので、このスキマ時間では10問に触れることが出来ます。
こうしたスキマ時間は一日の中に何回か確保できますし、工夫次第では、一週間のうちの平日の徒歩時間だけでも300~400問程度の問題量に上ります。
こうして、徒歩時間というコツコツとしたスキマ時間を活用することをお勧めします。
ただし、集中し過ぎて周りの人に迷惑を掛けないことが第一優先ですので、時間が惜しいあまり、人混みを縫うような徒歩中は控えてください。
3-2. オリジナル返答を考えてみる
教材の活用方法の一つとして、設問の問いかけに対して、まるで自分ごとのように「オリジナルで返答を作る」ことを習慣にしてみます。
この勉強方法のメリットは、自分で英語を組み立てる習慣が身につくと同時に、出題傾向に沿った短文に慣れることにあります。
コチラのパート1対策でも「写真で一言勉強法」という勉強方法を紹介していますが、こちらもやはり自分で組み立てることをターゲットにした勉強方法として記載しています。
極力多くの問題に触れて、TOEICに出題されそうな選択肢を自分なりに理解した上で、自分が組み立てる返答文のレパートリーを増やしてみることで効果が発揮されます。
例として、”This room is too cold, isn’t it?”という設問(問いかけ)に対してはどんな返答を思いつきますか?
“I agree. Let’s turn on the air conditioner.”もいいでしょうし、ストレートでないと”Look, the window is open.”や”Actually, I’m all right. Do you have a fever?”という返答もアリだと思います。
こうして、いかにもTOEICが好きそうなオリジナル返答を作り上げることで、パート2の腕を上げてみましょう。
まとめ
結局は普段から数多くの問題をこなし、頭からお尻まで設問文をキチンと把握することが重要で、今回紹介した注意ポイントと勉強方法が役立つことになると思います。
日常のTOEIC対策がより有意義になることを祈願して、本記事を〆たいと思います。
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