今回の記事では、パート7のうち、手紙やEメール等の形で出題されるレタータイプについてまとめてみました。
このタイプの問題は、パート7の中で最も出題数の多く、設問も比較的解きやすいのが特徴ですので、得点源にすべきタイプと言えるでしょう。
解く上で意識すべきは「誰が誰にどんな目的?」を意識しなら読み解くことです。
レター問題とは?
まずは、このタイプの形式・特徴と、本文を読み解く上で意識すべきポイントを解説したいと思います。
1-1. 長文の特徴は?
ここで言うレター問題とは、手紙やEメール文のように、宛先と送り主、タイトル等から構成されている長文です。
家族や友人といったフランクなあいさつから、仕事上の連絡、求人への応募、複数宛の情報周知など、幅広い内容が出題されます。
1-2. 意識ポイント
どんな内容が来ようが、このレタータイプの問題は「誰が誰にどんな目的?」を意識しながら解いてみましょう。
理由は、メールという文面の流れを押さえやすくするためです。
例えば、あなたが誰かにメールを送る必要がある時を想像してみてください。
家族への近況報告や仕事の依頼・報告、同窓会の周知等、伝えるべき何等かの目的があるかと思います。
好きな人と繋がりたいから他愛もないメール、という例もありますが、専門ではないので触れないでおきます。
皆さんが書くメールや手紙と同様に、TOEICの世界でも、相手合ってこそのレター文が出題されます。
こうして、「誰が」「誰に」「どんな目的?」が必ず記載されており、設問でもこれらの情報がキチンと読み取れているのか、問われているケースが圧倒的に多いのが特徴です。
こういった基本構成とも言えるポイントは、しっかりと意識しながら、問題を読み解いてください。
レタータイプの問題の解き方
ここからは、レタータイプの問題を解く際の、攻略方法や注意点を解説してみました。
パート7の問題全般を通じて共通する攻略方法は、コチラの記事で解説してみましたので、合わせてご参考にしてみてください。
2-1. 概要ポイントはどこにある?
まずは、本文の内容を概要的に把握する必要があります。
ここでは、概要的に把握するために目を通すべき本文中の箇所を、「概要ポイント」と呼んでみました。
長文タイプ毎の「概要ポイント」の解説はコチラの記事に載せてみましたので、合わせて確認してみてください。
レタータイプの「概要ポイント」は、「送り主」「宛先」「タイトル」「日付や住所、その他固有名詞(あれば)」です。
理由は、前述の意識すべきポイント「誰が」「誰に」「どんな目的?」を簡単に把握するためです。
まず、「送り主」や「宛先」から、「誰が」「誰に」を把握することはできます。
特に、Eメールでは、送り主と宛先のメールアドレスのドメイン(@マーク以降)に注目するとメール本文自体の目的が大雑把に分かります。
と言うのも、TOEICのEメールはビジネスに関連する文面が多いのが特徴であり、ドメインも架空の組織を表していることが多々あります。
送り主と宛先のドメインが同じである場合、商品の在庫状況の確認や、ちょっとした業務の依頼等、同僚へ送るお願い的な文面であるケースがよく見られます。
逆にドメインが違う場合は、求人への採用応募や、顧客への商品発送のお知らせ等、少しお堅めの対外的に発信する内容であるケースが多いようです。
また、タイトルでは、”Recruit information”や”Shipping status”等、わざわざ本文の内容を一言や二言で要約してくれていることがよくあります。
これにて、「どんな目的?」を簡単に確認することができるでしょう。
さらに、設問で”When will the project start?”等の、スケジュール関連の設問に備えて日付をチェックします。
本文中のどの内容が過去で、どの内容がこれからの予定なのか、時系列を論理立てやすくなります。
こうした理由で、これらの「概要ポイント」から本文全体の概要を確認することで、設問にて何が問われているのか、把握しやすくなります。
2-2. 設問の特徴
「概要ポイント」に目を通したら、最初の1~2問の設問を読み、何を問われているのかを確認し、短期的に記憶します。
今回はレタータイプでの「目的設問」、「推測設問」、「ピンポイント設問」のパターンを見てみたいと思います。
それぞれの問題の詳細な特徴はコチラの記事にて解説をしてみましたので、合わせて参考にしてみてください。
”What is purpose of this letter?”等で始まる「目的設問」は、1問目(遅くても2問目)に出題されるケースがよくあります。
やはり、意識ポイントの「どんな目的?」を確認することが、ダイレクトに正解につながります。
次は”What is most likely true about ○○?” といった「推測設問」のケースです。
この○○の中には、「レター内の固有名詞」について正しい記述は何かを問われるケースが多いことが特徴です。
この固有名詞は、人であることが多く、送り主や宛先に関して推測できる選択肢を選ばせることが多い傾向があります。
3つ目に、「ピンポイント設問」では、例えば”When will be the competition held?” といった本文中に登場する時刻や人物、イベントの詳細を問われることが多いでしょう。
こうした詳細についても、本文中の固有名詞や数字を、正確に拾い上げることが重要です。。
その他、「穴埋め問題」や「親戚単語問題」等の設問も出題されることもありますが、いずれも「誰が」「誰に」「どんな目的?」を踏まえて文意を捉えていないことには、時間ばかりかかってしまいます。
ちなみに、たまに見かける”According to letter,”というフレーズは、シングルパッセージの場合では、無視して問題なしです。 本文と言っても手紙・Eメールしかないですし、聞かれていることに直結するような大事なフレーズではないです。
こうして、レター問題の設問内容についても「誰が」「誰に」「どんな目的」が主軸となります。
2-3. 本文の読み方
ほかの長文のタイプと同様に、飛ばし読みはせずに「慌てずに、一からストーリーを把握しなら読む」ということに尽きます。
これは、「本文の内容をキチンと理解していないと、解けない問題が多く出題される」ためです。
コチラの記事に、この理由を解説してみましたので、同時に参考にしてみてください。
コチラの記事には、この「一からストーリーを把握しながら読む」ことについて練習方法を解説しています。
また、パート7後半に出題されるような、少しレベルの高いレタータイプでは、「趣旨や目的が必ずしも冒頭に記載されていない」ことがあります。
大抵は、序盤にレターの目的が記載されていますが、冒頭に謝辞や自社宣伝等を盛り込んでくる等、少し回りくどい方法で出題されます。
こういう場合でも「読み落としがあるかも……」と不安がらず、「そういうパターンね」とドンと構えて読み進めていくことが大切です。
まとめ
冒頭でも述べたように、「誰が」「誰に」「どんな目的?」というポイントに注意することで、解ける問題の幅が広がるのが、レタータイプの特徴です。
出題数もほかのタイプと比べて多い上に、文面の内容が分かりやすいことから、得点源にしたいところです。
皆さんが、本記事からヒントを得られ、スコアアップの突破口となることを祈願しまして、〆たいと思います。
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