ウランバートルのホテルレビュー4選+1 ~後編~

モンゴリアン・レポート

前回の記事に続き、ウランバートルで実際に泊まったホテルをさらに詳しくレビューします。

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ウランバートルはモンゴルの首都であり、近年急速に発展している都市。観光でもビジネスでも渡航機会が増えている今、ホテル選びは重要なポイントです。

今回は、ウランバートル市内の老舗ホテルであるチンギスハーン・ホテルと、リゾートゲルに泊まれる宿泊施設ASALANDについて、最後に前回記事と合わせて比較まとめをご紹介します。

それぞれのホテルの特徴や良かった点、気になる点を掘り下げてみますので、これからウランバートルを訪れる際の参考になればと思います。


チンギスハーン・ホテル

チンギスハーン・ホテルはウランバートルの老舗ホテルの1つで、歴史的にも非常に有名なホテルです。

数多くの著名人や要人が宿泊したことでも知られており、モンゴルを訪れる外国人にとっては、ある意味「伝説のホテル」とも言える存在です。特に、著名人や政治家、ハリウッドの大物なども宿泊したとされています。

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ニッチなのは十分、分かっているんですが……、やっぱりあの「沈黙」系おじさんが泊っていたことにテンションが上がりました。

ホテル内にはレストラン、カフェ、バー、航空会社のオフィス等が入っているほか、イベント会場、大型のジム・スパ(これが結構きれい!)が完備されており、利用用途が幅広く対応されているように感じました。

また、隣には大型スーパー「eマート」があり、例えば日本人が会社用に多人数向けのお土産を買うには十分な商品が揃っています。

部屋に関しては、天井が高く、収納スペースが多いことが特徴です。特に長期滞在や荷物の多い旅行者には嬉しいポイントです。

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こうしたところは、やはり伝統的なホテルの安定感を感じました。

しかし、部屋の隣の音がよく聞こえることが気になるかもしれません。例えば、隣の部屋でくしゃみをした音が漏れるほど壁が薄いと感じることもあり、プライバシーには神経を使う局面も。

やはりここも朝食のメニューは少なめで、毎日ほぼ同じ内容が提供されるため、連泊していると飽きが来るかもしれません。

チンギスハーン・ホテルのメリット:

  • 老舗のホテルならではの安定感。
  • イベント開催やフィットネス等の用途も充実、隣に大型スーパーもある。
  • 部屋の天井が高く、収納が多い。

チンギスハーン・ホテルのデメリット:

  • 部屋の壁が薄く、隣の音がよく聞こえる。
  • 朝食のメニューが少なく、変化が少ない。

リゾート!ASALAND

ASALANDは、ウランバートル市中心部から約360km以上離れた場所に位置するリゾート施設で、その往復の移動距離は、東京から青森に匹敵するほどの長距離です。モンゴルの大自然を堪能できるこの施設は、特に自然とともに過ごしたい旅行者にはおすすめです。

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モンゴルの旧帝都「カラコルム」が近くに位置し、歴史を感じる土地にこの近代的な建物があります。

このリゾートは、なんと元横綱の朝青龍が経営するゲル型リゾートです。施設内は洗練された印象で、広大な敷地内に巨大なメインゲル(ゲル型の建物)があり、その周りに宿泊型ゲルやプール付きのコテージが並んでいます。

ゲル内も非常にきれいで、アメニティも整っており、日本の高級ホテルと遜色ないクオリティを誇っています。

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もちろん、電気と水道は各宿泊ゲルにきているので、不便さはゼロです。

モンゴルの大自然と、居心地の良さの両方を突き詰めたい方には、この非日常感は打ってつけではないでしょうか。リゾート内にはキャンプファイヤーを楽しめる場所もあり、夜のひとときには星空の下で温かい焚火を囲みながら、モンゴルの大自然に包まれた時間を過ごすことができます。

また、周辺には世界遺産であるカラコルム遺跡や、日本の融資で造られたカラコルム博物館もあり、ウランバートルには無い観光名所も多いことが特徴です。

カラコルム遺跡の外観。12世紀から、その帝都としての歴史が始まった土地です。

JICAの支援によって建設されたカラコルム博物館。中はきれいです。

ただし、ウランバートル市から車で約5~6時間とあまりにも遠いため、アクセスの悪さは否めません。ウランバートルからの長時間を覚悟した方がいいでしょう。

また、ASALANDの食事に関しては、モンゴルらしい料理が提供されますが、特に日本の温泉旅館のような凝った料理が出てくるわけではないため、食事面では少し物足りなさを感じるかもしれません。

そして、決して安くはないのは覚悟した方が良く、他の4つのホテルと比べて2倍の宿泊費は覚悟しておいた方がいいでしょう。

ASALANDのメリット:

  • 朝青龍が経営するリゾートで、洗練された施設。
  • 広大な敷地内に多彩な宿泊施設があり、自然の中でリラックスできる。
  • ゲル内はきれいで、日本のホテル並みのアメニティが完備。
  • 周辺で世界遺産に触れることが出来る等の、観光スポットが豊富。

ASALANDのデメリット:

  • ウランバートル市から距離があり、移動時間が非常に長い。
  • 食事はモンゴル料理が中心で、日本の温泉旅館のような凝った料理はない。
  • アクセスの悪さが、旅行のスケジュールに影響を与える可能性がある。

ホテル比較まとめ

ここまで、ウランバートルで実際に宿泊したホテル4軒とリゾート施設1軒をレビューしてきました。それぞれのホテルには独自の特徴があり、旅行の目的や滞在スタイルによって選ぶべきホテルが異なります。

前回の記事と合わせて、各ホテルのメリットとデメリットを簡単にまとめましたので、次回ウランバートルに訪れる際の参考にしてみてください。

バヤンゴル・ホテル

  • メリット: 市中心地にありアクセス良好、部屋の広さも○
  • デメリット: 古さが目立ち、アクティビティ施設が不明、朝食メニューが少ない

ミレニアムプラザ・ホテル

  • メリット: 新しい施設で部屋がきれい、ルーフトップバーが魅力、ローカルフードへのアクセス○
  • デメリット: 朝食メニューが限られており、ジムの設備に不具合あり

フラワー・ホテル

  • メリット: 日本人経営で安心、レストランが日本人に合う、朝食が充実、和なホスピタリティ
  • デメリット: 部屋のクオリティに差があり、情報と異なりジムがない

チンギスハーン・ホテル

  • メリット: 老舗のホテルで食事の選択肢が豊富、隣にeマートがあり便利
  • デメリット: 壁が薄く隣の音が聞こえる、朝食が少し物足りない

ASALAND

  • メリット: 朝青龍が経営するリゾートで洗練された施設、大自然の中でリラックスできる、非日常感重視ならココ!また、世界遺産に触れることが出来る貴重な体験も!
  • デメリット: ウランバートル市から距離がありアクセスが悪い、食事はモンゴル料理中心で凝った料理は少ない、他のホテルと比べてコストはかかる(倍程度?)

どのホテルやリゾートもそれぞれに魅力があり、ウランバートルでの滞在を充実させるためには、自分の目的やスタイルに合った施設を選ぶことが重要です。

皆さんが、モンゴルでの快適な宿泊を出来るよう祈願して、本記事を〆たいと思います。

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