レポート in モンゴル~冬の観光~

モンゴリアン・レポート

モンゴルの厳冬はマイナス30度前後にまで冷え込みます。

極寒の世界の中、モンゴルの観光地ではどのような状況でしょうか?

海外旅行は健康第一!冬だからこその必需品と、ウランバートル市内、そして郊外の様子を写真メインで紹介します。

ウランバートル市内散策の必需品とは?

厳しい極寒環境なので、十分な防寒対策は必須。

ですがそれ以外にも、安全上、どうしても揃えてもらいたいものがあります。

それが、マスク

ウランバートル市では、冬になるとPM2.5等による大気汚染が社会問題になっているようです。

大気汚染の大きな要因として、ウランバートル市の丘陵部に広がるゲル地域から流れてくる空気が原因と言われています。

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厳しい寒さをしのぐため、石炭を燃やすことにより、暖を取っている家庭が多いようです。

ビルから撮った大気の様子。スモッグが確認できます。
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写真はウランバートル市の中心に位置する「シャングリラ・モール」と呼ばれるビルからの眺めです。曇っているのは、大気汚染によるもののようです。

そこで必要になるのが、例えばフィルタークラスN95といった、1つ上のレベルの防塵マスクです。

私はこちらのマスクを事前に日本で買って持ち込みました。

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こちらのマスク、N95であるにも関わらず、息苦しさはそんなに感じませんでしたし、短期滞在では使い捨てで十分だと思います。

こうして、まずは健康上の安全から確保して、極寒のモンゴルを満喫してください!

ウランバートル市内編

十分な対策をしましたら、モンゴルの首都、ウランバートル市内から紹介していきましょう。

2-1. 街の中心地~スフバートル広場~

代表的な観光スポットであるスフバートル広場で撮影したもの。ドラマ「VIVANT」でも登場してましたよね。

スフバートル広場にあるチンギスハーン像の写真。
スフバートル広場の国立オペラ・バレエシアターの写真。VIVANTではバルカ銀行として活躍。
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ドラマでは銀行だった赤い建物、実際には国立オペラ・バレエ劇場と呼ばれる建物です。

2023年12月の時の写真。大きなクリスマスツリーの隣には、年始ムードが漂います。

年末のスフバートル広場の様子。クリスマスと新年のお祝いがミックスされている!?

そして正真正銘の「マイナス30度の世界」証拠写真はこちら。夜9時前ぐらいの時刻でマイナス31度でした。

モンゴル夜の気温。マイナス31度です。

夕方5時でマイナス27度です。 

まだマシなマイナス27℃のモンゴルの冬。

2-2. 極寒地帯の川編

ホテルの近所を散歩するとしたら、市中心部から少し東側に位置する、冬のセルべ川はいかがでしょうか?

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少し渋めのスポットですが、個人的に街並みが分かる眺めとして穴場の散歩コースです

普通の広場のように見えますが、実は川です。川面は凍り、対面まで歩いて渡れそうです。

冬のセルべ川。

川面の上に立ってみました。普通に地面です。

冬のセルべ川。川面の上で撮った写真。

ちなみに普段はこんな感じです。浅そうな小さな川ですが、きちんと水は流れています。

普段のセルべ川。散歩コースにおススメ。

なお、このセルべ川、日本人の方が経営している「フラワーホテル」や、老舗ホテル「チンギスハーンホテル」、相撲宮殿近くの「ミレニアムプラザホテル」等、予約サイトでは馴染みのあるホテルの近くに流れています。

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いい散歩コースですなのですが、野犬には注意しましょう。

2-3. 日常風景編

老舗ホテル「チンギスハーン・ホテル」の隣、「eマート」という韓国のショッピングセンター内にて。日本だとAEON的な存在でしょうか。

ウランバートルのeマート
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大体の日用品はここで揃います。長期戦の出張となれば、下着類をお世話になることも。

ウランバートルのeマート

「あけましておめでとう」の日本語の周りにクリスマスのデザインが施されていますね。なんだか楽しそうです。

なお、モンゴルのコンビニについても、「CU」や「GS25」といった韓国ブランドが目立ちます。

2-4. ウランバートルのホテル

ここで、モンゴルを観光するのに、避けては通れないホテル選びについて、筆者が実際に泊まってみたホテルのレビューブログを、前編後編でまとめてみました。

社会人からの英語脳|
ウランバートルのホテルレビュー4選1~前編~/
社会人からの英語脳|
ウランバートルのホテルレビュー4選1-~後編~/

レビューしてみたホテルは次の通りです

  • バヤンゴル・ホテル
  • ミレニアムプラザ・ホテル
  • フラワー・ホテル
  • チンギスハーン・ホテル
  • ASALAND(ウランバートル市外のホテルですがご参考に!)

実際に泊まってみて、赤裸々で生の声を、メリットとデメリットに分けて、レビューしてみました。

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冬の観光に少しでも役に立てられれば幸いです!

ウランバートル市郊外編

続いて、ウランバートル市の郊外に足をのばしてみました。

3-1. モンゴルの暖房!「セントラルヒーティング」

郊外へ向かう幹線道路沿いから撮影した、ウランバートル市全景の写真。

青空いっぱいの白煙を見つけました。

外から撮ったウランバートルの様子。白い煙が空いっぱい。

白い煙が延々と広がるわけですが、この煙はウランバートル市内の火力発電所からの煙です。

セントラルヒーティングの源。ウランバートルの火力発電所。

ただし、これは大気汚染、と言うよりも単に寒いからここまでくっきり見えているだけなので、公害アピールではないですよ(笑)

こうした火力発電所地帯から、温水をパイプラインにより各家庭・建物に供給する「セントラルヒーティング」と呼ばれる熱供給システムがあり、ウランバートル市の暖房の役割を果たしています。

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こうしたシステムにより、ウランバートル市では、エアコンを見ることは少ないです。

3-2. チンギスハーン騎馬像

出ました、チンギスハーン騎馬像!ウランバートル市から比較的近い場所に位置する観光地で、市の中心地から車を飛ばして1時間程度の場所にあります。

これは社内から撮影した道中の写真。

ゲルが見えたり……

モンゴルっぽい一直線の道を、白銀の世界付きで楽しむことが出来ます。

そして、目的のチンギスハーン騎馬像は、デーンとこんな全体像になっています。

チンギスハーン騎馬像の全景。

遠近感覚がない写真のせいか、それほど大きく感じないかもしれませんが、高さ40mということでエヴァンゲリオン初号機、ウルトラマン、その強敵メフィラス星人などと同等の身長を誇ります。

荘厳さが伝わるでしょうか?世界一大きい騎馬銅像としてギネス記録に認定されているようです。

チンギスハーン騎馬像。高さは40m

円形の建物の中には、博物館、レストラン、お土産店、民族衣装コーナー等、賑わいがあります。

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なんと馬のたてがみの頂上が展望台になっていて、そこからの眺めはまさに絶景と言えます。

こちらがお馬さんの頭からの眺めで、これぞモンゴルなパノラマが待っています。

チンギスハーン騎馬像の展望台からの景色。
チンギスハーン騎馬像の展望台からの景色。

夏がモンゴルの観光シーズンと言われていますが、極寒体験と合わせて、この景色を実際に目で見てもらいたいものです

ちなみに、振り向くと真後ろには、ハーン様……

チンギスハーン騎馬像の展望台からの景色。

モンゴルの方って、中性的な感じよりも、結構こういう「ザ・男らしさ」的な感じの方が好みな気がします。遊牧民のプライドなのでしょうか。

これは騎馬像の下にある建物内部で、チンギスハーンの家系の肖像画の前に巨大な鞭の柄が飾られています。

チンギスハーン騎馬像の内部。
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この場所は、チンギスハーンが鞭を拾った場所なんだとか。遊牧民にとって鞭を拾うことは縁起の良いことで、若きチンギスハーンは運命的なものをビビッと感じた場所のようです。

実はこの周辺は非常に有名な観光地で、観光客向けのゲルやアクティビティ等を楽しむことができるテーマパークなんです。

冬のラクダ。

騎馬像の近くにいたラクダ、寒くないんでしょうか。

3-3. 宿泊用ゲル!

ウランバートル市の郊外には、観光客向けの宿泊用ゲルがあります。

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せっかくモンゴルに来たのであれば、この国ならではの伝統を感じつつも、快適な環境で宿泊してみたい方もいると思います

そこで、筆者が体験してみた観光ゲルや、地元のモンゴルの人々に根付くゲル文化をコチラの記事にて紹介してみました。

社会人からの英語脳|
モンゴルのテント「ゲル」~宿泊からローカル事/

特に観光ゲルでは、絶景が期待できるでしょう。ワンランク上の宿泊体験をしたいこだわり派には、是非お勧めしたいところです!

3-4. 市近郊を自由に撮ってみた

最後に「ザ・モンゴル」な写真をいくつか紹介します。

極寒の放牧現場や……

冬の放牧

放牧仕事のお手伝いか、ストイックに競馬の練習か、乗馬中の少年をパシャリ。

馬に乗るモンゴル人少年。

水で濡らしたハンカチはカチカチに凍り、雪原にぶっ刺さりました。なぜか、フォルムはまるで白鳥(笑)

凍ったハンカチ。フォルムが白鳥

スターウォーズの世界のようなお月様。

モンゴル雪原での月夜。

ということで、ウランバートル市から少し車で外れると、非日常的な雄大な白銀の世界を存分に楽しむことが出来ること間違いなしです。

まとめ

こうして、モンゴルの首都ウランバートル市とその郊外を中心に、その世界観を紹介しました。

ただし、冒頭でも触れた通り、寒さ対策以外にも大気汚染対策を決して忘れないでください。

また、今回記事の写真では伝えられなかったのですが、ザ・社会主義な街並みも、ウランバートル市の見どころの一つです。

そして何よりも、壮大で非日常的な絶景を超極寒の中でまたは中だとしても楽しめるのは、モンゴル特有の観光と言っていいでしょう。

是非、これをきっかけに冬モンゴルに興味を持ってくれるよう、またこれから行く人はドキドキ・ワクワクしてくれるよう、祈願して本記事を〆たいと思います。

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