いきなりですが、英語ペラペラ化計画とは、できれば英会話スクールに通うのが理想的です。
しかし、忙しい社会人や学生にとって、定期的に時間を確保するのは難しいものです。
スクールに通う費用の安くはありません。
そんな「独学」だけど「ペラペラ」を目指す方に向けて、独学でできるスピーキングの向上法を考えてみました。言ってしまえば、簡単な方法ではありませんが、続ければ必ず効果を実感できるはずです。
前編に引き続き、今回は、エンタメの力を借りたペラペラ力アップ法と、語彙力強化を中心に紹介していきます。
洋楽よりも、英語字幕で洋画鑑賞
エンターテイメントを活用した英語学習として、洋楽や映画を利用する方法がありますが、個人的におすすめなのは洋画を英語字幕で観て、英語を話す俳優の真似をすることです。俳優が発音するセリフを真似ることで、英語特有の口の動きやリズムを自然に覚えることができます。
同じエンターテイメントである洋楽はメロディーに合わせた発音になるため、英語のナチュラルな会話を学ぶには向いていません。
また、歌手が歌詞をはっきり発音しない場合も多く、リスニング教材としては不向きです。
一方で、映画は実際の会話に近い表現が多く、英語字幕を利用すれば、聞き取れない部分も確認しながら学べます。
特に、ネイティブの俳優が演じる役を真似ると、その役のセリフに合わせた発音の特徴が学べます。
発音の仕方や口の開き方が日本語とは異なるため、実際に口を使って発音の練習をすることで、英語に適した口の形が身に付きます。
また、真似する際は、ただセリフを繰り返すだけではなく、俳優がどのように口を使って発音しているのか、どのようなリズムで話しているのかにも注目しましょう。こうすることで、自然と英語らしい発音を身につけることができます。
例えば、レオナルド・ディカプリオやトム・クルーズといった、発音が比較的明瞭な俳優のセリフを真似ると良いでしょう。映画『インセプション』や『マイノリティ・リポート』などは、日本人でも比較的理解しやすいセリフが多く、発音もクリアなのでおすすめです。
逆に、ジュード・ロウやダニエル・クレイグ等のイギリス俳優は上級者向けに感じます。
さらに、スピーキング以外にも、映画で実際の会話を聞きながら英語字幕を追うことで、リスニング力を効率的に伸ばすことができます。自分が好きな映画で学ぶとモチベーションも高く保てるので、楽しみながらリスニング力も強化しましょう!
語彙力を増やすための積み重ね
英会話をさらにペラペラにするためには、語彙力を増やすことも重要です。
語彙力が増えれば、より多くの場面に対応できるようになり、会話がスムーズに進みます。
例えば、前編で紹介した「スピーキングは慣れ」で紹介した表現に語彙力をプラスするとしたら、「”I like ~”→”My favorite is ~”」、「”I want to ~”→”I would like to ~”」といったように語彙の幅を広げていくことで、よりネイティブらしい英語に近づき、ペラペラに拍車を掛けます。
こうして語彙力を増やすためには、ただ単に単語を覚えるのではなく、実際に使えるフレーズとして身につけることが大切です。
オススメの練習方法として、単語帳やフレーズ集を活用して覚えた単語やフレーズを、前編で紹介した「頭の中で英語で考える」習慣の際に、繰り返して使ってみることです。
理想は実際の会話で使うことです。海外業務やグローバルな環境に身を置いている場合、率先して覚えた表現を実際に使ってみましょう。
実際に私が、繰り返し単語や英語フレーズを学ぶのに、アルクさんのキクタンシリーズを活用しました。
TOEIC L&Rで800点を取得した際にも使った教材が「【音声DL付】キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 800」です。
TOEICで言うと、現在のスコアが600点後半から700点代の人向けだと思います。
英単語だけでなく、その英単語を使ったフレーズ、そして英短文が紹介されていることから、単に覚えるだけではなく英単語を使うシーンを理解できます。記憶にも定着しやすいし、単語を使える化するのにいい教材だと思います。
こうして使っていくうちに、そのフレーズが自分のものとなり、会話の中で自然に使えるようになります。また、日常的に英語で考える習慣が身につけば、自然と新しい単語やフレーズも覚えやすくなります。
コチラの記事では、TOEIC Part5の対策として、語彙力を広げるための独学方法を紹介してみましたので、併せて読んでみてください。
毎日、繰り返し練習でペラペラ力アップ
もはや言う必要はないぐらい重要なことは、毎日の反復練習です。
前編から後編にかけて紹介した独学方法を日々繰り返すことで、スピーキング力の向上を目指してください。
また、語彙力を広げるため、単語帳等の教材を使う際にも、繰り返し学習が不可欠です。仮に、忙しい人でも、隙間時間を有効に活用して、定期的に復習、間違えた部分を繰り返し学習することで、記憶に定着させることができます。
とは言え、ペラペラ力を上げるのに、「英語の発音をしっかり学んでいない。だから不安。」という人もいると思います。
そんな人たち向けに、以下の記事にて、英語の発音方法を解説してみました。独学の際に、参考にしてもらうことで、ペラペラ力に発音力もプラスされ、効果抜群です!
まとめ
以下に、今回紹介したポイントを要約して整理します。
- スピーキングは慣れが重要
定期的な練習と得意な表現を使うことで、スピーキング力が向上します。 - 英語で考える癖をつける
日常生活の中で英語で考える習慣を作り、会話のスピードを向上させる。 - 1日1時間の音読
発音やリズム感を養うために、1日1時間の音読を行い、リンキングを意識する。 - 隙間時間に口パクで発音練習
移動中や周りに人がいる場面でも、口パクを活用して速読力を鍛える。 - 洋画を英語字幕で観る
好きな洋画を英語字幕で観ることで、リスニング力を効率的に向上させる。 - 語彙力は積み重ねで増やす
単語帳やフレーズ集を使って、新しい語彙を覚え、実際の会話で使うことを心がける。 - 繰り返し学習で記憶に定着
定期的に復習を行い、新しい語彙やフレーズを使って会話に定着させる。
以上のポイントを日々の生活に取り入れ、少しずつ実践していけば、英語のスピーキング力を確実に上達させることができます。独学でも続ければ必ず効果は現れますので、焦らずコツコツと学習を進めていきましょう。
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