「英語を話せるようになりたいです」という方の自分がなりたいイメージは、あくまでも「流暢にペラペラ、自然と言いたいことが口から英語で出てくる」という姿なのではないでしょうか?
このイメージに近づくためには、頭の中で英語で物事を考えられ、英語を即座に組み立てられるようなスキルを身に付ける必要があります。
組み立てる時間が短ければ短いほど、ペラ男・ペラ子の領域に近づくことが出来るでしょう。
一方、今のご時世、頭の良いAIが日常生活の一部になりつつあるわけですが、そんなAIは英語スキルを身に付ける一つのツールとして、果たして活用できるのか?
ここでは、筆者が実際に海外業務にて翻訳アプリ(=AI)を活用しながら資料やメールを作成した経験から得た「翻訳アプリ独学術」を紹介します。
しかも「無料」という強みを条件として独学方法を考えてみました。
工夫一つで英訳アプリは優秀な教材に
結論を言うと、使い方次第で翻訳アプリは英語勉強教材になり得ます。
その使い方としては、あなたの英文をチェックしてくれる「添削先生ロボット」としての活用することを実践してみてください。
日常業務でもブログ執筆でも、私は、DeepLとGoogle翻訳の無料版を主に愛用しています。
両方とも翻訳アプリとしてのクオリティは高いですが、Google翻訳の方が和訳の言葉遣いが若干自然かもしれません。ただしDeepLも、有料版だと最大20MBの様々な形式のファイルを一気に翻訳できますので、高い利便性を誇ります。
自分の使いやすいアプリを活用することをお勧めしますが、2つ以上のアプリを併用することをお勧めしたいです。
その理由は、また後で説明しますね。
英語の書き出しはスマホやパソコンで!
アプリの活用の前に、大前提として、自分で作り上げた英語は書き出すことをお勧めしています。
何を使って書き出せばいいのか、議論の余地はあるかと思いますが、私はスマホ・パソコンを活用して、メモ機能や日記アプリで英文を書き出すことをお勧めしたいと思います。
電車内などのスキマ時間であれば、私に言われなくても大多数の人はスマホを利用するかと思いますが……
では、なぜこういった電子媒体が効果的なのでしょうか?
1つ目の理由。今のご時世、こうした電子媒体からのメールやチャットを通じて英語でコミュニケーションを取る機会が圧倒的に多いため、早めに慣れることが得策でしょう。
例えば、海外事業を担当することになれば、ビジネスパートナーの担当者と実際に対面して “Nice to meet you.”と言う機会は皆無に等しく、ほとんどのファーストコンタクトはメールやチャットと言っても過言ではありません。
仮にオンラインミーティングをするにしても、アポ取りやリンク送付等といったメールに依存したプロセスを経る必要があります。
2つ目、頭の中で組み立てた自分の英語を客観的にチェックして修正しやすくなることも、電子媒体による活字化の大きなメリットと言えるでしょう。
こうした修正作業は必ずと言っていいほど避けては通れないので、バックスペース1つで元の文章を削除して修正できることが、手書きよりも電子媒体の方が効率的だと言えます。
組み立てた英語を、ほんの少し第三者的に吟味するだけでも、英語の精度が高まってより複雑な英文にチャレンジすることも出来ます。
こうした理由から、スマホ・パソコンと言った電子媒体を活用することをお勧めしたいと思います。
「翻訳アプリ独学術」を紹介!
そして、電子媒体を使ってもらいたいもう一つの理由こそ、この翻訳アプリを武器に英語力をアップしてもらうことが狙いです。
翻訳アプリは、必ず自分で組み立てた英文を和訳するために使うことを意識してみましょう。
その使い方は、こんな感じです。
- 自分で組み立てた英文を入力して和訳。
- その和訳文に不自然な部分があったら修正。
- 修正した和訳文を英訳し直す。
無料版のアプリだとしてもAIは非常に優秀で、自分で組み立てた英文に多少のミスがあったとしても概ね言いたいことを和訳してくれます。
なので、ただ自分の英文を和訳して「おお、ちゃんと作れてんじゃん!」と満足してはいけません。
ミスを発見するために、今度はアプリによる和訳文をAIに英訳し直させて、自分が考えた英文と比べてみてください。
仮に最初にミスがない英文を作り出せたとしても、AIが導き出す英文は違った表現で出来上がることが多々あります。
答え合わせだと思って、2つの英文を見比べることがポイント。日本語もそうですが、英語の文章に関しても、言い回しや表現方法は何も1つだけではありません。
こうして、一つの伝えたいことに対し、違った視点での表現方法に気がつくことが出来ます。
すると、自分の英語表現の幅が広がります。
そして、この英語表現の幅をさらに広げる方法が、冒頭にも記述した通り、DeepLやGoogle翻訳といった複数の優秀なアプリを併用することです。
翻訳アプリ毎に若干ニュアンスが異なる翻訳文が出来上がることがあります。複雑な英文であれば、なお、様々な言い方が出来るでしょう。
こうして文明の利器、すなわちAIを自ら最大限活用してみることは、独学のお供としては非常に効果です。
ただし、注意点として、「自分で英文を作る」→「和訳」→「必要に応じて日本語微修正」→「英訳」の手順を守ってください。
業務の効率性を上げる目的では問題ありませんが、いきなり言いたいことを日本語で入力して英文化することは、はっきり言って独学でも何でもないです。
自分で英語を作り上げてチェックしてもらうことが目的なのに、英語作りをAIに委ねることは本末転倒ですので、必ず手順を守ってAIの力のフル活用しましょう。
まとめ
書き出した英語を電子媒体にまとめるメリットや理由と、こうした英語と翻訳アプリを組み合わせることで、英語勉強に活用できるか紹介しました。
大事なのは、電子媒体に自分の英語をまとめること、そしてDeepLやGoogle翻訳を「和訳チェック」のためのアプリとして活用すること、です。
皆さんが、こうした翻訳アプリを自在に扱い、より高度で複雑な英語をスラスラ話せることを祈願して、本記事を〆たいと思います。
独り言
皆さん、不朽の名作「ターミネーター2」をご覧になったことはありますか?
教科書にも載るレベルの金字塔的な映画だと思っていますが、それは何故かと言うと、「人間とマシーンとの交流を背景に、人工知能との闘いと共存を描いたスリル溢れるSFアクション映画」という魅力にあります。
1991年に日本公開された映画とは思えないメッセージですよね
残念ながら、この記事ではそこまで壮大なメッセージをお伝えすることは出来ませんが、AI機能とうまく付き合う手段を紹介できたことは、少しでも人類滅亡の危機回避の一助になったらうれしく思ったりします。
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