英会話を学ぶ上で、ちょっとしたおしゃれなフレーズを使いこなせるようになるのは楽しいものです。そんなフレーズを知りたければ、映画や洋楽はフレーズの宝庫と言えます。
今回は、大ヒット映画『グレイテスト・ショーマン』から、ザック・エフロンが美声と共に使った“I was not born on this morning.”というフレーズを紹介!
このフレーズは、日常会話での交渉やちょっとした皮肉を込めた会話にぴったり。映画のシーンを通じて、このフレーズの意味や使いどころを探っていきましょう。
何の映画のフレーズ?
『グレイテスト・ショーマン』は、19世紀アメリカの実在の人物P.T. バーナムを主人公にしたミュージカル映画です。バーナムはサーカスを興し、世の中の常識を覆すようなエンターテイメントを作り出していきます。
ヒュー・ジャックマンがバーナム役、ザック・エフロンがフィリップ・カーライル役を務めます。
バーナムの成功と人間関係を描き、音楽ありダンスありのミュージカル映画の金字塔的な存在!筆者も爆音映画祭で、この映画を体験しました。
“I was not born on this morning.”の意味と作中の使いどころ
このフレーズは、映画の中でフィリップがバーナムとの交渉の際に使うセリフです。特に、劇中曲“the other side”が印象的な、カッコよくてスタイリッシュなシーンと言えばピンとくる人も多いはず!
2-1: 意味とニュアンス
直訳すると、「私は今朝生まれたわけじゃない」という意味ですが、この言い回しは「そんなに甘く見ないで」という皮肉を込めた言葉です。
フィリップが使う場面では、バーナムがフィリップに非常に低い取り分を提案したとき、「おいおい、足元見過ぎだよ」とか「話にならないよ」といった気持ちを、カジュアルかつ皮肉って表現しています。このフレーズは、軽く皮肉を交えながら自分の立場をしっかり伝えたいときに使えます。
2-2: 何のシーンで使われた?
このフレーズは、映画の中で、バーナムとフィリップが自分たちのビジネス契約を交渉しているシーンで登場します。
バーテンダーを真ん中に、イケメン2人がアイリッシュ・バーで歌って踊る見せ場の一つと言えるシーンです。
ショーに自身を引き込みたいバーナムに対して、フィリップはショーの稼ぎのうち自分の取り分を交渉。しかし、バーナムがフィリップに提示した取り分があまりにも少ない。
そこで、フィリップはその提案に対して“I was not born on this morning.”「今朝生まれたわけじゃない。(足元見ないでよ!)」と言い返します。
フィリップのこの一言は、彼が決して簡単に扱われる人物ではないことを、バーナムにしっかり伝える役割を果たします。
どんな時に使える?
“I was not born on this morning.”というフレーズは、日常会話で使う場合、相手が少し強引に話を進めてきたり、軽く扱おうとしてきた時にぴったりです。ただし、映画のような交渉時のビジネス会話ではなく、仲間内のカジュアルな日常会話で使えるフレーズだと思ってください。
本題のやり取りにサラリと添えるように言うことがおしゃれポイントです!
日常会話の例1
- A: “Come on, just help me out this one time. It won’t take long!”
- B: “Yes but…I wasn’t born on this morning. You’re not going to get anything for free.”
和訳:
- A: 「お願いだよ、今回は手伝ってくれよ。そんなに時間かからないから!」
- B: 「いいんだけど……見くびらないように!タダとは言わないでね」
映画のシーンっぽい感じの例。ここでは、相手が自分に対して無理なお願いをしてきたときに、このフレーズを使っています。「私だってそんなに軟じゃないよ?」と、軽く自分の立場を冷静にかつ少し皮肉を込めて伝えています。
日常会話の例2
- A: “You’re always so careful with your money. Why don’t you ever buy anything fun?”
- B: “I wasn’t born on this morning. I know when it’s worth spending and when it’s not.”
和訳:
- A: 「君はいつもお金を気にしすぎだよね。なんで楽しいことにお金を使わないの?」
- B: 「子供扱いしないでよ。使うべき時と、使わないべき時が分かってるから。」
この例では、相手が自分の金銭感覚を少し疑問視している場面です。「子供扱いしないでね!」というニュアンスで、無駄遣いすべきでないことをしっかり理解しているという立場を表しています。
ちなみに、”worth spending”も「費やす価値がある」という意味で、要チェックしておくといいかもしれません。”It is worth spending your maney on~”等の使い方があります。
日常会話の例3
- A: “You should have started working on this a lot earlier!”
- B: “Trust me. I wasn’t born on this morning. I have a plan to finish on time.”
和訳:
- A: 「もっと早く取りかかっていればよかったのに!」
- B: 「信じて。昨日今日に生まれたわけじゃあるまいし。期限内に終わらせるプランがあるんだ」
このシチュエーションでは、相手が自分を急かしてきたときに冷静に返答するフレーズとして使っています。”Trust me.”と言うフレーズと合わせることで、自分の経験や判断に自身を持っていることを表現し、自分には時間をうまく使うスキルがあることを暗に伝えています。
まとめ
“I was not born on this morning.”というフレーズは、日常会話で非常に使いやすく、相手に対して軽く皮肉を込めて、自分の立場をしっかり主張することができます。
相手が少し強引に話を進めてきたとき等に、「私は今朝生まれたわけじゃない」と返すことで、冷静かつユーモアを交えて対処できます。
シンプルで短くても、強い印象を与えるこのフレーズをうまく活用すれば、会話におしゃれなアクセントを加えることができます。
サラリとオシャレフレーズを使ってみて、皆さんの英会話ライフが充実することを祈願して、本記事を〆たいと思います。
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