日常の英会話で、少しおしゃれに響くフレーズを使いたいと思ったことはありませんか?映画や洋楽には、そんなワンランク上のフレーズがたくさん登場しています。
今回は、少しシリアスなシーンで使われたこちらのフレーズを紹介します。
“Any special attention for the pet?”
このフレーズを覚えることで、英語の会話をもっと魅力的に楽しめるようになることは、間違いありません。
何の映画のフレーズ?
このフレーズは、大ヒットSF映画『デューン/パート2』で登場したセリフの一つです。
筆者のかなりお気に入りの映画で、あのスティーブン・スピルバーグも好きなSF映画の一つとして挙げているようです
「デューン(=”Dune”砂丘と言う意味)」と呼ばれる惑星を舞台に、様々な勢力が争う壮大な物語が展開されます。監督は『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ、音楽は巨匠ハンス・ジマーが担当。唯一無二の世界観で政治、戦争、宗教、家族の絆が複雑に絡み合う、かなり面白いSF巨編と言っても過言ではないでしょう。
主演はティモシー・シャラメ(ポール・アトレイデス役)やゼンデイヤ(チャニ役)、オースティン・バトラー(フェイド・ラウサ・ハルコンネン役)などの、もう輝く以外ないようなスターが布陣を張ります。
“Any special attention for the pet?”の意味と作中の使いどころ
英語としては一見シンプルに感じるかもしれませんが、その背景を知ると、より深く意味が理解できるようになります。まず、このフレーズの日本語訳を見てみましょう。
2-1:意味とニュアンス
日本語字幕では「俺が(彼女を)もらってやろうか?」という訳になっていますが、直訳すると「ペットに特別な関心は?」という意味になります。この「特別な関心」という表現が少し独特ですが、つまり話している人物が、自分の注意を向けるに値する相手かどうかを問うフレーズなのです。
しかし、そこが英語ならではの表現なのです。
2-2:何のシーンで使われた?
このフレーズは、作中のクライマックスで登場します。
フェイド・ラウサとポールとの決闘のシーン。決闘中、ちょっとしたタイミングでフェイドは、ポールとチャニが恋仲であることに気づきます。
ただし!冷徹で心無きフェイドは、チャニを敢えて人と取らないで、ペットと表現してしまう始末。そこで冷ややかな目で、ポールの心情を揺さぶるために”Any special attention for the pet?”と挑発的に言い放ちます。
穏やかそうなティモシーの顔も引きつりますよね。ゼンデイヤファンも激おこです。
こうしたシーンで使われることで、フレーズの意味がより一層引き立ちます。追い打ちをかけるように、フェイドの冷徹なキャラクターが、この言葉に込められたニュアンスをさらに強調しているのです。
どんな時に使える?
実は、このフレーズは、映画のような重々しい状況ではなく、カジュアルなシーンでも使える表現です。特に“special attention”という言い回しは、日常会話でも使いやすいので、ちょっとしたオシャレな英語を添えたいときにぴったりです。
例文1 恋愛シーン
例えば、最近距離感が近づいてきた異性に、一言アピールしたいフレーズに変えてみるとこんな感じでしょうか?
英語: “Well…… you know, I need your special attention.”
和訳: 「えっと……分かると思うんだけど、君の特別な関心が必要なんだよ。」
ちょっとした甘えん坊感をアピールして、あざとく使いこなしましょう!
例文2 おススメする時に
外国人に、あなたの推しを勧めたい時にも、使ってみるのもアリです。
英語: “This Japanese souvenir item is my recommed. You should give special attention. Please Try it!”
和訳: 「この日本のお土産は私のおススメで、特別な関心を持つべきです。試してみて!」
こうしたフレーズをサラリと使うことで、単純に“my recommend”だけに留まらないワンランク上の表現が出来ます。
例文3 最高のサービスに対して
旅行先でホスピタリティ溢れるサービスに対してもこんな感じで使えます。
英語: “Your service is top-notch and I believe it deserves some special attention.”
和訳: 「おもてなしが素晴らしいですね。特別な配慮が感じられます。」
ちなみに”top-notch”=”excellent”(素晴らしいや最高)です。この単語も覚えておいて損はありません。
こうして、カジュアルなタイミングで、サラリと使うことで、オシャレなフレーズとして豹変することになるでしょう。
まとめ
“special attention?”というフレーズは、映画のように恋敵にカマをかけるようなバチバチなシーンとしても、少し形を変えて日常会話に添えるおしゃれワードとしても、広く使えます。
このフレーズが魅力的なのは、少しひねりを加えた表現で、シンプルでも強い印象を与えることができる点です。日常の中で使ってみると、会話がグッと魅力的に響くことでしょう。
皆さんが、こうしたおしゃれフレーズを、ちょっとしたエッセンスとして加えて、英会話ライフを楽しめることを祈願して本記事を〆たいと思います。
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